「やる気」の引き出し方
やらなければいけないことがたくさんあるのに、やる気が出ない。
だれにでも、そんな時がありますよね。
仕事で、プライベートで、私たちは毎日多くのタスクを背負っています。
早くタスクを片付けたいのに、やる気になれず、だらだらしてしまう、そんな経験はだれにでもあることでしょう。
では、そもそも、やる気ってどんな時にでるのでしょうか?
自分でやる気を作り出すことはできるのでしょうか?
●やる気ホルモン「ドーパミン」
人間の脳は多くの脳内物質を分泌しています。
その中で「やる気ホルモン」とか「快楽ホルモン」と呼ばれているものが、ドーパミンです。
ドーパミンが分泌されると、「嬉しい」「楽しい」という快楽が得られます。
この快楽が欲しい、だから、やろう、というメカニズムです。
私たちの脳は、まず入ってきた情報に「好き」とか「嫌い」といったレッテルを貼ります。
その後、前頭前野で理解・判断されて、自己報酬神経群を介して、海馬などに送られます。
この、自己報酬神経群は「ごほうび」を与えられることによって機能します。
「ごほうびが得られそう」と期待することによって、やる気が生まれるのです。
●ドーパミンを出す方法
ドーパミンは「報酬を得られそう」という期待で分泌されます。
ですから、このタスクが終わったら、チョコレートを食べようとか、このプロジェクトを成功させたら、昇進できるぞ、とかそのような期待でドーパミンは分泌されます。
また、ドーパミンは、達成感を得た時にも分泌されるので、タスクを書き出して、一つの作業が終わるごとにそのタスクを消していく、といった方法も効果があります。
また、食べ物でドーパミンを増やすこともできます。
チロシンというアミノ酸を摂取すると、ドーパミンを分泌する神経細胞の酵素の働きによって、ドーパミンに変換されます。
チロシンが豊富な食材がこちらです。
- 大豆製品
- 鶏肉
- 魚介類
- 乳製品
- 少量のお酒
加えて、日光を浴びることで、ドーパミンが活性化します。
●ドーパミンは過剰になると危険!
やる気が出るドーパミンですが、過剰な分泌には危険があります。
ドーパミンは多すぎれば、依存症になる危険があるからです。
ドーパミンは快楽ホルモンです。その快楽を得たいがために、もっと強い刺激、もっと多くの報酬を期待するようになってしまう危険があります。
アルコール依存症や買い物依存、ギャンブル依存もドーパミンの暴走によるものです。
●ドーパミンの暴走をとめるセロトニン
同じく脳内物質で、幸福ホルモンと呼ばれるセロトニンは、ドーパミンの分泌量のバランスを整える働きを持っています。
セロトニンは、リラックスしている時、安らぎとか、癒しを感じた時に分泌されます。
また、セロトニンを増やす食べ物もあります。
セロトニンはトリプトファン、ビタミンB6、炭水化物の3つから生成され、この3つをすべて含む食べ物がバナナです。
加えて、ドーパミンと同じように、日光を浴びることで、セロトニンも活性化します。
●そもそも人間は怠惰な生き物
そもそも人間は怠惰な生き物で、楽な方、楽な方へと流れていくものである、という考え方もあります。
そんな私たちが、タスクをこなしていくためには、やっぱり「やる気」が必要です。
「やる気」がなくなれば、なにもできなくなってしまいます。
上手く「やる気」を出して、タスクをこなし、またその達成感で、新たなやる気を引き出す、
そのようなサイクルを作り上げていきたいものです。
Thanks for your blog, nice to read. Do not stop.
ありがとうございます。
これからも、みなさまの役に立つブログを書いていきたいと思っています。
url just thanks