ウェルビーイングとメンタルヘルス

「ウェルビーイング」という言葉をよく耳にするようになりました。ウェルビーイングを会社経営に取り込む「ウェルビーイング経営」という言葉もあります。大手企業を皮切りに、従業員のウェルビーイングを高める取り組みが増える今、従業員のウェルビーイング向上のためにはメンタルヘルスケアは欠かせないものだと言えます。

ウェルビーイングとは、身体的、精神的、社会的に良好な状態、つまり幸せな状態を意味します。

「ハーバード・ビジネス・レビュー」に掲載された「幸福の戦略」の特集に下記のような研究結果が記されています。

「幸福感の高い社員の創造性は3倍、生産性は31%、売上は37%高く、欠勤率が41%、離職率が59%低い、さらに、業務上の事故が70%少ないことも明らかになった。」

従業員のウェルビーイング向上が結果として会社の業績に影響することがわかり、そのことに注目した企業は従業員のウェルビーイング向上のための取り組みを始めています。

●メンタルヘルスケア

厚生労働省の患者調査によると、気分障害(うつ病、躁うつ病、気分変調症など)を患っている人は、2020年で172万1千人となっています。

企業においても、精神疾患による退職、休職が増えていると感じている人は少なくないのではないでしょうか?

政府も「労働者の心の健康の保持増進のための指針(メンタルヘルス指針)」で、50人以上の企業には、ストレスチェックを義務づけすることで労働者のメンタルヘルスの重要性を訴えています。

ではなぜ、メンタルヘルスケアが重要視されているのでしょうか?

メンタルヘルス不調の人が増えると、

①退職や休職で人員不足になる

②メンタルヘルス不調の人のパフォーマンスが低下する

③職場の雰囲気が暗くなる

など、企業の生産性や職場の雰囲気にも影響を及ぼします。

そして、なにより、職業上のストレスによるうつ病の発症や自殺者を無くすための取り組みとして、メンタルヘルスケアの重要性は語るまでもありません。

●ウェルビーイング

ウェルビーイングは幸せな状態。

では、幸せを実感できるようになるためにはどうすればいいでしょうか?

ウェルビーイングは個人が感じる幸福であるから従業員が自分で向上させるものだという考え方もありますが、企業としてそれをサポートすることはできます。

例えば、企業が従業員のウェルビーイング向上のためにできるサポートには下記のようなものがあります。

①メンタルヘルスケア

②コミュニケーションの改善

③ハラスメントの予防対策

④資格取得支援

⑤十分な休養

など、従業員のウェルビーイングを向上させることができる取り組みを始めている企業もあります。

●ウェルビーイングとメンタルヘルス

ウェルビーイングを向上させるためには、メンタルヘルスが整っている状態が大切です。メンタルヘルスをよい状態に保つ方法として効果的な方法の一つが、対話や相談です。

上司が部下と1on1を行なって対話をしたり、相談窓口を設置して相談を受けたりすることで、部下のストレスを軽減することができます。

メンタルヘルスケアで心の状態を整えて従業員のウェルビーイングを向上させることは、会社にとっても有益なことであるのは言うまでもありません。

そのためには、上司の方がメンタルヘルスについて正しい知識をつけることが第一歩です。

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