絆徳経営から見た上司の在り方

企業において、部下を育てる上司の在り方はとても重要です。

そんな上司の在り方を「絆徳経営のすゝめ」という著書からお伝えしたいと思います。

●絆徳経営とは

「絆徳経営」という言葉を作ったのは、ラーニングエッジ株式会社 代表取締役 清水康一朗さんです。「絆徳経営のすゝめ」の著者でもあります。

清水さんによれば、絆徳とは

「あなたが、相手によいことをすることによって」(徳)

「ずっと一緒にいられる関係性(心がつながっている状態)」(絆)

ということだそうです。

そして、その思想で経営をすることを「絆徳経営」というのだそうです。

これは、近江商人の「売り手よし、買い手よし、世間よし」と同じような考え方です。

清水さんの著書「絆徳経営のすゝめ」で書かれている上司の在り方とは、どんなものでしょうか?

●相手にとっての「よいこと」

上司がまずやるべきことは、「部下との絆を作ること」

絆を作るには、「相手にとってよいことをすること」

相手にとってよいことをするためには、「相手に興味を持って相手のことを知ること」が必要になってきます。

ここで重要なのが「相手にとって」というところです。

「このプロジェクトが成功すれば、お前の評価も上がるのだから、今は残業が多くても頑張って乗り越えろ。それがお前のためだ。」

と上司が部下にとって「よいこと」だと思ってサポートをしていたとしても、部下が

「仕事に多くの時間を費やすよりも、プライベートにもっと時間を使いたい。家族との時間を大切にしたい。」と思っていたらどうでしょうか。

部下にとっての「よいこと」と上司が勝手に思い込んでいる部下にとっての「よいこと」が違っている場合、「絆」は生まれません。

●分断

相手にとっての「よいこと」に気づき、それをサポートする場合、どのようなサポートがよりよい絆を構築できるでしょうか。

「この目標を達成するためには、○○しろ。△△するな。」と指導すると、指導する側とされる側といった分断が生まれます。

「この目標を達成するために、どうすればいいと思う?」と、隣で伴走するように、上司と部下が同じ方向を向いていると、そこには「分断」はなく、「同志」としての「絆」が生まれます。

上司は、部下を「批判」するのではなく「理解」することが、上司と部下の分断を避け、絆を作る方法なのです。

●部下を変えたいならまず自分から

部下に「成長意欲を持ってほしい」「モチベーションを上げて欲しい」と望むならば、まずは上司自身が変わらなければいけません。

「絆徳経営のすゝめ」では下記の3つが挙げられています。

①身体を変える

呼吸をゆっくりしたり、笑顔で接するなど、自分の行動を変えることで、心も整ってきます。ゆっくり息を吐くと、副交感神経が優位になり、リラックスすることができます。また、笑顔はパフォーマンスを向上させるという研究結果もあります。

②焦点を変える

部下のネガティブな部分に焦点を当てるのをやめて、ポジティブな面に焦点を当ててみる、というのが効果的です。人は意識をしていないと、どうしてもネガティブな部分に焦点があってしまいがちです。いつも焦点が合っているところから、あえて離れてみることが重要です。

③言葉を変える

自分の普段使っている言葉をポジティブなものに変えてみる、とか、部下の呼び捨てをやめてみる、とかです。相手を尊重しようと思っていても、呼び捨てにしたり、「お前」「こいつ」と呼んでいては、なかなか相手を尊重しづらくなります。

このように、まずは自分を変えてみることが、部下との「絆」を作る基盤となります。

●今の時代に求められる上司の在り方

一人ひとりのウェルビーイング(幸せ)や持続可能な社会づくり、コンプライアンスなどへの関心が高まる今の時代。

そんな時代に求められる上司の在り方とは?

その問いについて考えてみてはいかがでしょうか。

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