成功し続けるチームの条件

2012年から2016年の4年間に渡って、Google社が数百のプロジェクトチームに対して行った調査結果から、成功し続けるチームの条件が浮き彫りになりました。

その結果、成功し続けるチーム、生産性が高いチームの条件の第一番目に挙げられているのが、

「心理的安全性が高い」とういうものです。

心理的安全性とは、チーム内で自分の意見や考えを安心して言える、ということです。例えば、こんな事を言ったら、上司に叱られる、とか、こんな考えはきっとバカにされる、など、そんな不安があれば、自分の意見や考えを言えませんよね。そういう不安がなく、だれもが安心して自分の意見を言えるチームが、心理的安全性が高いチームということです。

逆に言うと、「俺の言う通りにしていればいいんだ!お前の意見など聞いていない!」などと言うパワハラ上司がいるチームは心理的安全性が低い、ということです。

では、なぜ心理的安全性が高ければ、成功し続けるチームになるのでしょうか?

その理由を5つお伝えします。

①コミュニケーションが活発になる。

まず、安心して意見や考えを言えるチームは、コミュニケーションが活発になります。情報交換も活発になるので、お互いの進捗状況や共有する情報も増えます。そして、社会人の基本「報告・連絡・相談」がしやすくなります。

パワハラ上司がいると、叱られたくないばかりに、わからないところを質問できなかったり、問題になりそうな事の報告を先延ばしにしてしまいます。その結果、大きなミスや大問題になることがあります。

「なぜ、もっと早く報告しなかった!」と怒鳴る上司に

「あなたが怖いから言えませんでした」と言える部下はそうそういないでしょう。

②当事者意識

自分の意見や考えを言えるということは、自分の意見や考えが受け入れられることもある、ということです。自分の意見が通らなくても、その議論に積極的に参加したということで、当事者意識が芽生え、やる気と責任感が高まります。

パワハラ上司に「これをやっておけ」と一方的に指示だけされると、やらされている感しかなく、当事者意識は持てません。もちろん、やる気も責任感も高まりません。

③パフォーマンスが向上

やる気が高くなれば、当然パフォーマンスも向上します。主体的に動くので、指示待ちでなく自ら考えて行動するようになります。当然収益性も上がります

パワハラ上司にビクビクしながら仕事をしていると、「また怒られないかな」と仕事の成果よりも「怒られないこと」に重点をおいてしまい、パフォーマンスは低下し、収益性も下がります。

④離職率が低くなる

自分の意見を安心して言えるチームで、当事者としてやる気と責任感を持って、主体的に仕事をしていると、「辞めたい」とは思いません。もちろん、チームに対する愛着も沸いてきます。メンバーが離職しないということは、いいチームが維持できる、ということです。

パワハラ上司におびえる日々の中では、毎日「仕事を辞めたい」としか思えなくなります。そして、耐えきれなくなって、退職という選択をするに至ります。メンバーが減ってしまえば、他のメンバーの負担が増えます。

⑤いろんな人が集まってくる

どんな意見も怒られたり、バカにされないチームは、個性の強い人も受け入れられるため、多様な人材が集まってきます。同じような意見を持つ人たちばかりでは、新たなアイデアや革新的な考えは出てきません。

多様な人たちの中でこそ、新しいものは生まれやすくなるのです。

パワハラ上司は、自分の意見や考えに従わない人は、チームに入れませんから、新しいアイデアも革新的な考えも出てきません。従来のやり方を守り抜くチームになってしまいます。

以上5つの理由、ご参考になりましたか?

パワハラがある職場では、業績アップをし続けることは難しいということです。

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